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シンポジウム BANYU SYMPOSIUM

20周年記念 万有福岡シンポジウム
最新の有機合成化学が発信する新しい「もの創り」のパラダイム

オーガナイザーから

20周年記念万有福岡シンポジウム Organizer

九州大学先導物質化学研究所 教授 永島 英夫

Co-Organizer

九州大学大学院理学研究院 教授 香月 勗

経済発展に伴う資源問題、環境問題、地球温暖化等、グローバルな視点から考え、解決すべき課題が山積しています。一方で、リーマンショック以来の世界的な経済危機の中で日本のめざすべき方向性もひとりひとりが考えなければならない時期に来ています。「もの創り」は世界をリードしてきた日本の伝統で、有機合成化学はその重要な基盤のひとつであり、多くの実績を蓄積してきました。急速に発展する世界の化学の中で、他の国々と切磋琢磨しつつ、今後とも日本ならではの斬新な発想、手法で基礎から応用に至る研究と「もの創りができる人創り」を推進していく必要があります。

今年度は万有福岡シンポジウムの20周年にあたります。万有製薬、ならびに、万有生命科学振興国際交流財団の後援を得て、また、九州山口地区を中心とした西日本の大学の先生方、学生さんたちのご理解と協力の賜物として、現在ではこのシンポジウムは本地区になくてはならない行事となっております。有機合成化学の未来を、われわれはどのように創造していくのか?本記念シンポジウムは、この20年の歩みを振り返り、皆様とともに作ってきた本シンポジウム、札幌、仙台のシンポジウムとの学生交流で育んできた若手育成、のさらなる発展をご一緒に考えたいと思います。また、世界から一流の講師をお招きして、シンポジウムでは天然物合成、ケミカルバイオロジー、プロセス化学を指向した有機合成、触媒的有機合成、等、現代の有機合成化学のさまざまな要素を多面的にとらえ、勉強し、議論する場を作ることを企画しています。また、皆様からのご要望があり、今年は地区からのポスター発表の公募を実施します。札幌、仙台からの発表者等を含め、活発な議論と交流を期待しています。

福岡の5月はさわやかな初夏の気候に恵まれます。みなさまのご参集を得て、楽しいシンポジウムになりますことを願っています。最後に、本シンポジウムに絶大な支援をいただいた万有生命科学振興国際交流財団に心から感謝します。また、本シンポジウムの一部のセッションは九州大学グローバルCOEプログラム、「未来分子システム科学」、「新炭素資源学」と共催します。関係者に感謝します。

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