オーガナイザーから

第32回万有仙台シンポジウム
有機化学の進む道-広範な有機化学研究領域の今と将来展望

第32回 万有仙台シンポジウムOrganizer
東北大学大学院農学研究科 教授 桑原 重文
Co-Organizer
東北大学大学院農学研究科 教授 山下 まり

 第32回万有仙台シンポジウムのオーガナイザーを務めます東北大学農学研究科の桑原重文です。本シンポジウムでは、これまでに15周年記念、20周年記念、および第26回シンポジウムのオーガナイザーを務めさせていただき、その間、数多くの高名な先生方と密に交流する機会を得て、私自身、このシンポジウムによって成長させて頂いたという思いを持っております。定年まであと2年となり、最後の恩返しのつもりで、精一杯務めたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
 さて今回は、「有機化学の進む道-広範な有機化学研究領域の今と将来展望-」というテーマを掲げました。研究者は必ずしも世の評価を求めて研究しているわけではないと思っていますが、世に役立ちたいという気持ちは少なからず持っているはずです。基盤的な有機化学は世間一般から見ると地味で分かりづらい要素を持っているため、世の注目を浴びにくいと感じていますが、世の中を大きく変える発見や技術は、やはり、現象の本質に迫りたいという地道な探究心から生まれるものだと思います。今回お招きする講演者の皆様は、それぞれの専門領域における基盤的な有機化学を極めつつ、次の世の発展のためにどのように展開して行くかをお示しいただける先生方です。学生の皆様には、現在における最先端の有機化学を学びつつ、次に進むべき有機化学の糸口を見つけていただきたく思います。
 本シンポジウムの大きな特長は、世代や学部の違いを超越した、研究者間のフランクで密な交流にありますが、コロナ禍が続いている状況で、今回もオンラインでの開催となってしまいましたこと、どうぞご容赦ください。最後に、震災の年も中断することなく続いてきた本シンポジウムをいつも暖かく見守り、支え続けて下さっているMSD生命科学財団に深く深く感謝申し上げる次第です。