“MBLA 2016”受賞者

BCA/MBLA
講演ツアー紀行文

生越 友樹
“MBLA 2016”受賞者
MBLA2016講演ツアーを終えて
金沢大学理工研究域物質化学系 教授 生越 友樹

 「超一流の研究者とは」講演ツアーを終えて自分に問いかけたことです。欧米トップ大学・研究所を訪問するMBLAは、こんなに凄い人がいるのか!と思う研究者との出会いの連続でした。私にはこれこそMBLAの醍醐味でした。
今回、共同研究で滞在中のためオランダ出発で、昨年と同じ欧米トップ大学・研究所10カ所、最後に名古屋大学を訪問する計11カ所の世界一周講演ツアーに行かせて頂きました。賞を頂き嬉しかった反面、出発前は不安でした。なぜなら私が専門とする超分子化学者を訪れるこれまでの講演とは違い、有機合成化学者を訪ねる、いわば異文化交流の旅であったためです。そのため分野を問わず理解してもらえるように、講演内容を吟味して臨みました。しかし蓋を開けてみると、その心配は全くの杞憂でした。先生方からは講演は分かりやすくEnjoyできたという言葉をかけて頂きました。しかしそれは私が準備したこと以上に、ホストの先生方が卓越した研究者であったためだと思います。ディスカッション時の研究説明は私の専門を考慮した的確なもので、私の質問はまるで見透かされているようでした。講演前の私の紹介も、聴衆を惹きつける魅力的な言葉の数々とともに、講演を行う私への強いメッセージを感じました。超一流の研究者のあり方-情熱、行動力、集中力-単純な言葉では表すことのできない凄みのようなものを感じました。
またMBLAは海外の研究者にとっても日本のライジングスターは誰か?を知ることのできる注目度の高い賞であると感じました。今後は受賞者としてMBLAの価値を更に高められるように、今回勉強させて頂いたことを胸に、超一流の研究者に一歩でも近づけるよう挑んでいきたいと思います。
最後になりますが、超分子化学者である私をMBLAに選出いただいた山本尚先生をはじめとする審査員の先生方、MSD生命科学財団の皆様、またご指導いただいた中本義章先生、山岸忠明先生、研究を共に頑張ってくれた学生のみんなに感謝申し上げます。

 

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