20周年記念万有札幌シンポジウム 新たな分子機能への挑戦
Organaizerからのメッセージ

20周年記念万有札幌シンポジウム オーガナイザー
教授 宮浦 憲夫 (北海道大学大学院工学研究科)
及川 英秋先生写真

 1989年に初代村井章夫先生により第一回札幌シンポジウムが開かれ、今年で20回を迎える。100名足らずでスタートしたこの会の参加者は常に300名を越え、道内の有機系を結集する一大イベントに成長した。この会の運営と発展に心血を注がれてきた(財)万有生命科学振興国際交流財団の情熱のたまものである。欧米では企業名を冠したシンポジウムや賞が多数あるが、国内では数少ない企業の社会的教育活動としてとして長年にわたり有機化学の発展に貢献してきたことに敬意を表したい。この会の変わらぬ目的は、次世代をになう若手研究者の育成とさらなる大躍進であり、数多くの有機化学者を育ててきた。すでに世界的に広く認知されるようになったMerck-Banyu Lecture Award(MBLA)やYoung Chemist Awardの設立、若手研究者のposter発表、Best Poster賞、Best Discussion賞など若手中心のシンポジウムや賞を模索してきたのも、このような理由からである。大学で活躍するもの、企業で開発研究に従事するものなど進路は様々であるが、卒業生にあうたびに札幌シンポジウムがいつも話題となり懐かしむのはこの会が果たした大きな成果の現れであり、有機化学の発展に果たした業績は計り知れない。本年度は20周年を記念するシンポジウムとなるが、長年にわたり主催頂いた(財)万有生命科学振興国際交流財団に深く感謝申し上げるとともに、この会が次世代に向けてさらに大きく発展することを祈念している。

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