第19回万有福岡シンポジウム
Organaizerからのメッセージ

Organizer写真
第19回万有福岡シンポジウム Organizer
九州大学大学院薬学研究院
教授 末宗 洋
Co-Organizer写真
Co-Organizer
九州大学大学院薬学研究院
教授 古賀 登

 近年、新しい機能を持つ物質が求められ、ナノマテリアルなどの物質科学が話題を集めています。その中で、新機能のみが注目されがちですが、それを生み出しているのは有機合成化学であり、有機合成化学の発展なくしては新機能の発現はあり得ません。このように、有機合成化学の重要性がますます増加し、方向性が多様化する中で、今回の福岡シンポジウムは、“合成反応研究の将来に向けた多様な方向性を中心に、全合成研究および生物有機化学研究の最先端を探る”というコンセプトで行うこととしました。

 本シンポジウムでは、触媒合成、新機能・新材料、創薬、全合成、ケミカルバイオロジーなどの分野の最先端の研究を行っておられる研究者の方々を講師としてお招きし、研究のコンセプト・合成や反応の実際・機能発現への展開例等をできるだけ分かり易く紹介して頂く予定です。有機合成研究は、行っている研究者の個性が現れる研究分野ですので、特に各先生の研究における“こだわり”に注目して、今後の研究に生かしていただきたいと思います。また、シンポジウムでは、札幌、仙台地区のポスター賞受賞者、ならびに九州・山口地区の学生さん達からのポスター発表もあります。

 本シンポジウムの大きな特徴は、近い将来の日本の科学を担うべき学部学生、修士・博士後期課程の若き研究者を主な対象としている点にあります。学生さんはこの好機を逃すことなく、討論に積極的に参加して、楽しんでください。

 素晴しい講演会、活発な議論やポスター発表、和気あいあいの懇親会など、楽しく充実した時間を共有することでますます交流が深まることを願っています。新緑の風薫る5月の福岡で、九州・山口地区全域さらには、山陰、山陽、四国から参加される多くの皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

 最後になりましたが、不況の嵐が吹きまくる中、福岡シンポジウム開催に絶大なご支援をいただいた万有生命科学振興国際交流財団に感謝します。


Copyright 2010 Banyu Life Science Foundation International All Right Reserved.