設立趣意

財団法人 万有生命科学振興国際交流財団設立の経緯ならびに趣意

近年、国内外を問わず生命科学の分野における進歩はめまぐるしいものがあります。中でも医学・薬学分野の進歩は著しく、その研究成果により人類は大きな恩恵を受け、多くの疾患を克服し、平均寿命の延伸が出来るようになりました。最近では、ゲノム研究が大きな期待を集め、新たな革新的な医療の実現が期待されます。一方では、生活習慣に起因する疾病が増加傾向を示すなど、今また、大きな変革期を迎えようとしています。

 

このような中、生命科学研究の担う役割は益々重要となり、また、その研究は国境を越え、国際的な協力を必要とするものになってきております。

 

万有製薬株式会社では、1995年の創立80周年には、人類の健康・疾病に関する生命科学研究の向上を目的として米国のMerck Company Foundation内にBanyu Fellowship Awardsを設立して助成を開始し、生活習慣に起因する循環器、脂質代謝、動脈硬化の分野で、多くの国内の若手医学研究者の米国の研究機関への留学を助成してまいりました。また、薬学の分野においても、1989年から専門分野の学術振興と知識の普及啓発を目的として、合成、薬理、製剤の各領域でシンポジウムを開催し、これまでに、若手研究者を中心に延べ1万人にのぼる研究者の参加を得ています。さらに、外国の若手研究者を招聘し、国内研究者との共同研究を促進するとともに、国内のすぐれた研究に対して研究助成を行っています。

 

一方、万有製薬株式会社では、社会教育の観点から青少年の国際交流プログラムに助成をし、集団生活を通じた青少年の健全育成と国際交流の促進に貢献してまいりました。

 

万有製薬株式会社は、「患者さんのために」という企業理念を掲げ、より良い新薬を創出することで社会に貢献することをめざしております。この社会貢献の一環として、次世代の生命科学研究をになう内外の若手研究者に各種助成等を行うとともに、青少年の健全育成と国際交流について助成を行ってきました。

 

この度、万有製薬株式会社は、これまで行ってきた数々の社会貢献を、より確固たる基盤のもとで継続して実施することを期して、本財団を設立するものであります。

 

平成14年9月6日